幼若期以降の神経細胞におけるタンパク質リン酸化酵素の遺伝子変異が眠気を増強する

毎日7時間眠っている人が夜5時間しか眠れないと翌日は眠くなりパフォーマンスも落ちます。これは「睡眠恒常性維持機構」の働きにより、必要な睡眠量が取れない時に睡眠の深さや時間を調節して不足した分を取り戻そうとするためです。しかし、睡眠恒常性維持機構の仕組みはよくわかっておらず、それを担う細胞、組織についても様々な仮説があるもののコンセンサスは得られていません。
 私たちは、SIK3遺伝子に「Sleepy変異」を持つと睡眠必要量が大きくなることを利用して睡眠恒常性を担う細胞の同定を試みました。
 その結果、出生後の神経細胞のみにSleepy変異型SIK3蛋白を発現させたところ、睡眠の時間と深さが増加しました。このことから、神経細胞内のSIK3が睡眠必要量を決めていることが示されました。

Iwasaki et al. J Neurosci 2021🔗

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