柳沢さん Breakthrough Prizeを受賞

柳沢正史教授が自然科学における国際的な学術賞「ブレークスルー賞」の2023年生命科学部門受賞者に選ばれました。柳沢教授は新規生理活性ペプチド「オレキシン」を発見し、オレキシン欠乏が過眠症「ナルコレプシー」の病態の根幹であること解明しました。ほぼ同時に、イヌの遺伝性ナルコレプシーの原因遺伝子としてオレキシン2型受容体遺伝子を同定した米スタンフォード大学のEmmanuel Mignot博士も今回の受賞対象者です。
 これらの発見は、睡眠の基礎研究における画期的な出来事であり、現在の睡眠研究の基礎となっているだけではなく、臨床的にも新規睡眠薬の開発という成果をもたらしました。

 ブレークスルー賞は基礎物理学、生命科学、数学部門の3部門からなり、グーグルやフェイスブックの創業者らによって2012年創設されたました。生命科学部門での日本人の受賞は、Nobel賞を受けた山中伸弥氏や大隅良典氏、Lasker賞を受けた森和俊氏に続いて4人目です。

おめでとうございます!やったね!

受賞理由

“For discovering that narcolepsy is caused by the loss of a small population of brain cells that make a wake-promoting substance, paving the way for the development of new treatments for sleep disorders.”

【ナルコレプシーが覚醒促進物質(オレキシンのこと)を作る少数のニューロンの脱落に起因することを見出し、睡眠障害の新しい治療法を開拓した】

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