We have been performing high-throughput screening of randomly mutagenized mice for sleep/wakefulness.
ENUという化学変異原を用いて、ゲノムDNAにランダムな点突然変異を導入したマウスの睡眠覚醒行動を、脳波筋電図にもとづいて評価します。睡眠異常をしめすマウスを見つけると、そのマウスの次世代のマウスの睡眠を調べて、親と同じ睡眠異常を示すか調べます。親子ともに同じ睡眠異常を示すようなら、優性遺伝により睡眠異常を示す家系が樹立したことになります。次に、この家系を用いて睡眠異常をもたらしている点突然変異がどの遺伝子にあるかを探します。
上のグラフでは、われわれがSleepyと呼んでいる家系の兄弟(littermate)の睡眠をヒストグラムで示しています。兄弟の半分は覚醒時間がとても短く、半分は正常の覚醒時間をしめします。Sleepy変異家系は覚醒時間減少という表現型を、優性遺伝の形式で示す家系です。