オレキシンの睡眠促進作用を反映して、オレキシン受容体アンタゴニストが不眠症の薬として承認されています。世の中には多くの睡眠薬がありますが、そのほとんどはGABAA受容体という同一の標的分子に作用します。一般的に、薬の効果や副作用は人によって大きく異なりますので、作用機序の異なる睡眠薬の存在は、既存の睡眠薬と相性の良くない人にとって貴重な選択肢となります。
われわれは、IIIS長瀬研究室との共同研究により、オレキシン受容体アンタゴニストではなくアゴニストの開発に取り組んでいます。
Suvorexant, a dual orexin receptor antagonist, has been approved as a prescription medicine for adults who have insomnia. We are working on the development of orexin receptor agonist that we believe has a big therapeutic potential not only for narcoleptic patients but for other diseases.